影裏。

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08 /13 2017
読む小説は同じでも、人それぞれ切り取る部分は違う。

芥川賞を取った影裏という小説はまさにそんな感想が出てくるストーリーだと思った。

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芥川賞自体が純文学の短編ものに送られる賞なので、この小説もわずか100ページほど。

読み始めから読み終わりまで1時間程度であった。

しかもある意味純文学らしく、内容や登場人物の説明もほとんどなく終わり方もかなりふわっとしといる。

なので好き嫌いがハッキリしている一冊だろう。


まだ読んでない方もいると思うのでここであまり内容は言わないが、僕の心に一番引っかかったのは主人公僕と交友関係にある日浅という男の性格。

彼は一人の人間にしか興味を抱くことができる、しかもそれは継続できるほど執着心があるわけではない。

一人の友達を切り捨ててまた次の友へと乗り換える。

幼少の頃はそれを繰り返し、小学校の卒業式のときにはまるで全ての人間を制覇したかのようは目で見ていたのいう一文があった。

彼の父はそれを見た瞬間に息子を気持ち悪いと思ったそうだ。

ここは読書の心もそういう風に動くように仕向けた作者の意図があると僕も思う。

だがこれを読んだとき、僕はそういう風には切り取らなかった。

自己を自ら分析したときに、僕の性格は何にも執着できないのではないかと思うことがよくある。

釣りやバイク、テニスに小説や漫画など好きなものは多いが、心震えるほど揺さぶられたことがあるかと言われれば疑問が残るし、そこまでの執着心はこの先も一生ないのではと怖くなってしまうことも。

だからこそこの日浅という男が羨ましいと感じた。

後のことや難しいことは抜きにして、今目の前にいるたった一人の人間だけに固執することができる。

人間だけではなく、その他のことにもこの男はそうなのかもしれない。

そんなことを考えていると、だんだん日浅を羨望の眼差しで見るようになってしまっていた。

本当にひねくれ者。

しかしだからこそ純文学というジャンルの小説が好きなのだろうな。


さて今日は金沢のついでに父親とレッドバロンに行ってきた。

執着心が無いと言いつつも、やはりこんな場所が楽しく感じる。

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いやバイクはかっこいいし美しいな。

昔はそんなこと全く思わなかったのに、今は店員さんとおしゃべりしながら写真ばっかり撮ってしまう。

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一つ下の店員さんはハーレーのスポーツスターに乗っているらしく、一緒にツーリング行きますかなんて話にまでなってしまった。

こうやってまた友達が増えていくのも面白い。

外に出ていかないないと起きないことにまた一つ出会うことができてよかったな。


影裏の後は伊坂幸太郎のグラスホッパーを読んでいる。

この後殺し屋シリーズを後二冊読破する予定だ。

時間があるうちにたくさん読書しておこう。



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石川県加賀市にある進学塾シップスの講師が若さと勢いで毎日更新しているゆとりブログです。
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